民泊 vs 賃貸経営、どっちが儲かる?|利回り・リスク・手間を徹底比較

この記事でわかること

  • 民泊と賃貸経営の収益性の違い
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 初期費用と運営コストの比較
  • あなたに向いているのはどちらか

はじめに

「空き物件を活用したいけど、民泊と賃貸、どっちがいいの?」

不動産投資や副業を考える方から、よくいただく質問です。

結論から言えば、「どちらが儲かるか」は物件の立地・タイプ・あなたの使える時間によって変わります

この記事では、民泊と賃貸経営を「収益性」「リスク」「手間」など多角的に比較し、あなたに合った選択肢を見つけるお手伝いをします。

収益性の比較|利回りはどちらが高い?

賃貸経営の収益モデル

賃貸経営の収益は非常にシンプルです。

月額収益 = 家賃収入 − 管理費・修繕積立金 − ローン返済

一般的な表面利回りの目安

エリア 表面利回り
都心部(東京23区) 3〜5%
地方都市 6〜10%
地方・郊外 10〜15%(空室リスク高)

賃貸経営の最大の特徴は収益の安定性です。入居者がいる限り、毎月決まった額が入ってきます。

民泊の収益モデル

民泊の収益は、稼働率と宿泊単価によって大きく変動します。

月額収益 = 宿泊単価 × 稼働日数 − 運営コスト(清掃費、消耗品、光熱費など)

収益シミュレーション例(1LDK・都心部の場合)

項目 賃貸 民泊(稼働率70%)
月額収入 12万円 約24万円
運営コスト 約1万円 約8万円
手取り収益 約11万円 約16万円

この例では民泊が約1.5倍の収益となりますが、稼働率が50%を下回ると賃貸と同等かそれ以下になることも。

収益比較のまとめ

項目 賃貸経営 民泊
表面利回り 3〜15% 10〜30%(変動大)
収益の安定性 ◎ 高い △ 季節変動あり
収益の上限 家賃相場に依存 運営次第で上振れ可能

初期費用の比較

賃貸経営の初期費用

既存物件を賃貸に出す場合、初期費用は比較的抑えられます。

項目 費用目安
リフォーム・クリーニング 10〜50万円
入居者募集費用(広告費) 家賃1〜2ヶ月分
管理会社への委託費 家賃の5%程度/月
合計 20〜80万円

民泊の初期費用

民泊は「宿泊施設」として整備するため、初期費用が高くなる傾向があります。

項目 費用目安
届出・許可申請費用 3〜10万円
内装・インテリア 30〜100万円
家具・家電一式 30〜80万円
寝具・リネン類 5〜15万円
消防設備(必要な場合) 10〜50万円
撮影・リスティング作成 3〜10万円
合計 80〜250万円

ただし、DIYや中古家具の活用で大幅にコストカットすることも可能です。当サイトの体験記では、初期費用100万円以下での立ち上げ事例も紹介しています。

岩見沢市での民泊立ち上げ体験記を読む

運営の手間を比較

賃貸経営の運営負担

賃貸経営は、管理会社に委託すればほぼ手間なしで運営できます。

オーナーがやること:

  • 入居者審査の最終判断
  • 大規模修繕の意思決定
  • 確定申告

管理会社に委託しない「自主管理」の場合でも、入居者対応は月に数回程度。基本的には放置で収益が入るのが賃貸の魅力です。

民泊の運営負担

民泊は「宿泊業」のため、運営業務が多岐にわたります。

主な運営業務:

  • 予約管理・料金調整
  • ゲストとのメッセージ対応(24時間)
  • チェックイン・チェックアウト対応
  • 清掃手配・品質管理
  • 消耗品の補充
  • レビュー管理・返信
  • トラブル対応

自主管理の場合、副業レベルではかなり大変です。本業がある方は、運営代行の利用を強くおすすめします。

民泊代行業者を探す

運営負担の比較まとめ

項目 賃貸(管理委託) 賃貸(自主管理) 民泊(自主管理) 民泊(代行委託)
月間の作業時間 ほぼ0時間 2〜5時間 20〜40時間 2〜5時間
対応の即時性 不要 低い 高い(24時間) 代行が対応
専門知識 低い 中程度 高い 低い

リスクの比較

賃貸経営のリスク

空室リスク
入居者が退去すると、次の入居者が決まるまで収入ゼロ。地方物件では数ヶ月〜1年以上空くことも。

家賃下落リスク
築年数が経つにつれ、家賃相場は下がる傾向。10年で10〜20%下落することも珍しくありません。

入居者トラブル
家賃滞納、騒音トラブル、原状回復費用の負担など。

民泊のリスク

稼働率の変動
季節、曜日、イベントの有無で大きく変動。繁忙期と閑散期で収益が2〜3倍違うことも。

法規制リスク
住宅宿泊事業法(民泊新法)では年間180日の営業制限。自治体によってはさらに厳しい規制も。

近隣トラブル
ゲストの騒音やゴミ出しマナーで近隣住民とトラブルになるケースも。最悪の場合、営業停止に。

プラットフォーム依存
Airbnbなどのプラットフォームの規約変更や手数料改定の影響を受けやすい。

リスク比較まとめ

リスク項目 賃貸経営 民泊
空室・稼働率リスク
法規制リスク
収益変動リスク
近隣トラブルリスク 中〜高
原状回復リスク

物件タイプ別|どちらが向いている?

民泊が向いている物件

物件タイプ 理由
観光地・繁華街に近い物件 旅行者の需要が高く、高稼働が見込める
駅から徒歩10分以内の物件 アクセスの良さは民泊では重要な要素
デザイン性のある物件 古民家、デザイナーズなど、写真映えする物件は高単価を狙える
1LDK〜2LDKの物件 カップル・家族・グループ需要に対応しやすい

賃貸が向いている物件

物件タイプ 理由
住宅街の物件 観光需要が低く、民泊の稼働率が見込めない
駅から遠い物件 民泊ゲストは公共交通機関を使うことが多い
ワンルーム・1Kの物件 単身者向け賃貸需要が安定している
築年数が古い物件 民泊は内装にコストがかかるため、賃貸の方が効率的なケースも

両方のいいとこ取り?「マンスリー民泊」という選択肢

実は、民泊と賃貸の中間的な運営方法もあります。

マンスリー(ウィークリー)賃貸 + 民泊のハイブリッド運営:

  • 繁忙期(観光シーズン): 民泊として高単価で運営
  • 閑散期: マンスリー賃貸として安定収益を確保

この方法なら、民泊の180日制限を気にせず、年間を通じて収益を最大化できます。ただし、運営の複雑さは増すため、代行業者の活用がおすすめです。

結論|あなたに向いているのはどっち?

賃貸経営が向いている人

チェック 特徴
安定した収益を重視する
運営に時間をかけたくない
リスクを最小限に抑えたい
物件が住宅街や郊外にある
本業が忙しく副業に時間を割けない

民泊が向いている人

チェック 特徴
高い収益を狙いたい
運営を楽しめる(またはプロに任せられる)
物件が観光地や都心部にある
インテリアやおもてなしに興味がある
ある程度のリスクを許容できる

まとめ

民泊と賃貸経営、どちらが「正解」ということはありません。

収益性を最大化したいなら民泊安定性と手軽さを重視するなら賃貸が基本的な考え方です。

ただし、民泊は運営代行を活用すれば、手間をかけずに高収益を目指すことも可能です。

「自分の物件はどちらが向いているか」迷ったら、まずは市場調査から始めてみてください。当サイトでは、収益シミュレーターも用意しています。

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※本記事の収益シミュレーションは一般的な目安であり、実際の収益は物件や運営状況により異なります。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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